反社会的な思想でも持っているのかと問い詰め、人前でも大きな声で罵ってきました。
彫り物をしたことを後悔しつつあった私はそこで、刺青除去手術をすることを約束しました。
当時は東京の西部に住んでいましたから、アクセスのいい新宿でクリニックを探します。
同じ後悔を持った人が多いことを実感できるだけの候補が見つかりました。
どこがいいのかよくわからなかったのですが、モニターになると安くなるということを知ります。
テレビCMで名前を知っているところで、モニターとして半額でやってもらうことにしました。
治療の選択肢はレーザーや皮膚移植、切開などです。
私の場合には墨の黒い成分が多いので、レーザーが向いていると言われてそれにしました。
治療中は熱さによる痛みがありました。
墨を入れるときは鍼治療に似ていましたが、今度はお灸のような痛みです。
1回の治療ではそれほど消えず、合計で10回ほど通いました。
結果として墨はほとんどなくなりましたが、やけどのような傷跡は残りました。
仕上がりについては事前に写真で説明を受けていたので満足です。
肩を回す動作をしても突っ張り感を感じないので、事前の説明よりはいい状態なのだと思っています。
見る人が見れば消したのは気づかれてしまいますが、普通に生活できていて気にすることもほとんどありません。
これからは同じ後悔をしないように気をつけていきます。